生活習慣病・成人病・メタボリックシンドローム

高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症、痛風など。最近はメタボリックシンドロームと総称されるようになりました。
これらの病気は、最終的には動脈硬化を進行させます。
動脈硬化は、全身の病気ですから、脳梗塞、脳出血、狭心症、心筋梗塞、腎不全、動脈瘤、動脈閉塞などにつながる可能性があり、早期に発見して、管理、コントロールする必要があるわけです。
重大な病気にならないための予防医療が大切なのです。

主な病気についての分かりやすいホームページがありますので参考にして下さい。

日本生活習慣病予防協会

高血圧

糖尿病

高脂血症

痛風

狭心症

脳卒中

血管エコーによる動脈硬化の評価・心エコーによる心機能評価

循環器とは、心臓および血管です。これはエコー(超音波)という機器で、最も簡便に痛みもなく診断でき、治療効果の確認が可能です。人間の老化は血管から始まるといわれます。その血管や心臓そのものをエコーで観察することができます。その結果をもとに、治療方針を立てることができます。もちろん、心電図・胸部X線などの補助的検査も総合して、判断するわけです。カラードプラーという装置で血流の状態も確認できるのです。当科で最も力を入れているところです。

近い将来、標準的な検査となるでしょう。

早期動脈硬化研究会

その他特に力をいれている疾患

気管支喘息=ステロイド吸入療法

最近、とくに、増加している疾患です。咳ぜんそくなど関連の病気を合わせると、かなりの数になります。大気汚染のためでしょうか。
気管支喘息には、世界的に標準治療とされているのが『ステロイドの吸入療法』というものです。実際に行っている患者さんは実感されていますが、ひと昔前の治療に比べ、格段にQOL(生活の質)が上向きになりました。しかし、日本では、喘息の患者さんの1~2割前後しか、この治療を受けていません。当科では、開業以来、この治療法に積極的にとりくみ、成果をあげています。大人も小児も対象になります。

喘息

COPD(慢性閉塞性肺疾患)=まず、禁煙です

COPDとは、気道の閉塞により、息を吐く時間がかかってつらくなり、その結果階段を登ったりした時に息苦しくなる、という病気で、昔は年齢のせいと片付けられていたこともありました。現在、禁煙が第一ですが、その上で、飲み薬、吸入薬、在宅酸素療法と、状態を改善する手段が、増えてきています。まずは、おかしいなと思ったら、早期に呼吸機能をチェックし、早期に治療にとりかかることで、QOL(生活の質)を改善することができます。こういった疾患にも力をいれています。喘息とちがうのは、この病気は一時的でなく慢性に経過し、進行することです。

copd-jp

糖尿病=まず病気の理解から

糖尿病の患者さんは日本に800万人以上いるといわれています。しかし、キチンと血糖がコントロールされている人は3分の1にも満たないという統計があります。最近は、経口薬、インシュリン製剤ともに、ひと昔前に比べ、格段に優れたものが登場しました。また、コントロールについての考え方も大きくかわってきています。勿論、食事療法ならびに適度な運動療法は不可欠ですが、それを支えるのが、クスリです。詳しくは、上に掲げたホームページを御覧下さい。

例えば、インシュリン療法は格段に進化しています。昔は注射器でいちいちアンプルから吸って、食事の30分前に痛い思いをして注射し、針の取り替え、消毒など面倒なことがたくさんありました。インシュリンは最後の手段、と嫌われた理由ももっともです。しかし現在では、通院しながらインシュリン療法に入る事が可能になっています。しかも再びインシュリンを止めることができる場合もあります。これらは、すべての方に当てはまるわけではありませんが、大概問題なく導入できています。当科もここに、力をいれております。勿論経口薬でコントロールするのが基本でありますが、選択肢が随分と広がっているということを強調したいのです。
インシュリンに関するリンクは下記です。是非覗いてみて下さい。

糖尿病パンフレット ~忍び寄る生活習慣病~